【概要】
植込み型ループレコーダ(ILR:implantable loop recorder)は通常の心電図や長時間心電図では検出が困難な発作的な不整脈を検出するために皮下に挿入される心電計機器.
保険適応▶原因不明の失神, 潜在性脳梗塞における心房細動
【適応】


【方法】
①場所の確認
左第4~5肋間から斜めもしくは縦の方向に専用の挿入ツールを用いて行う.

②皮膚切開
局所麻酔をデバイス挿入部からデバイス本体を挿入する皮下の方向まで広く行う.
付属の切開デバイスを用いて皮膚を切開する.
③植え込み
専用の挿入ツールを用いて皮下にICMを植え込む
【植え込み後】
<抜去のタイミング>
2-5年で電池寿命を迎えるためそのタイミングで抜去する.
また, 失神の原因となる不整脈イベントが記録された場合も抜去する.
抜去については専用ツールはないため, 小切開で抜去する.
【ポイント】
3秒以上の心静止を伴う失神もしくは失神はないが6秒以上の心静止が認められた場合はペースメーカ植え込みが望ましい.
【参考文献】
●EP大学, 小竹康仁, 永嶋孝一, 岸原淳(2023) 『最新!心臓デバイス攻略本』メディカ出版
●メドトロニックサイト
●JCS 不整脈の診断とリスク評価に関するガイドライン(2022)






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