お薬情報

去痰薬

2023-06-29

概要

作用機序により, 気道粘膜溶解薬, 気道粘膜潤滑薬, 気道粘膜修復薬, 気道分泌細胞正常化薬とその他に分類される.

種類

■L-カルボシステイン ムコダインⓇ
気道の分泌状態を修復し, 喀痰の性状を生理的気道液に是正する.
適応:COPD(増悪予防)など
副作用:肝障害
慎重投与:心×, 肝×
用量:ムコダインⓇ 1回500mg 1日3回
■アンブロキソール ムコソルバンⓇ
肺サーファクタントの分泌を促進することにより気道粘膜を潤滑化し, 喀痰と気道壁の粘着力を低下させる.
適応:COPD(増悪予防)など
慎重投与:心×, 肝×
用量:ムコソルバンⓇ 1回15mg 1日3回
〇[吸]ブロムヘキシン ビソルボンⓇ
気道粘膜の漿液分泌を促進することにより, 粘液性痰を柔らかくする.
注射は経口摂取困難例で使用でき, 吸入は即効性がある.
吸入→咽頭刺激感, 咳嗽, 喘鳴, 呼吸苦
用量:注射→ビソルボンⓇ 1回4mg iv 1日3回
   吸入→ビソルボンⓇ 1回(4mg/2mL) +生食3mLでネブライザー吸入 1日3回

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