病棟関連

指示簿(臨時指示)

2023-07-18

【発熱時】

体温を下げるべき→CPAからの蘇生後, 急性期脳障害, 高体温, BT 41℃以上の発熱
発熱3点セット→血液培養, 胸部Xp, 尿検査(尿定性, 沈渣, 培養)
<指示>
体温≧37.5℃のとき, クーリング
体温≧38℃のとき, 血液培養2セットを初回のみ採取し, Dr.call
内服→アセトアミノフェン(200) 2T (6時間あけて, 1日3回まで)
    ロキソニン(60) 1T (6時間あけて, 1日3回まで)
坐薬→アンヒバ坐剤(200) 2個挿肛 (6時間あけて、1日4回まで)
点滴→アセリオ(500) 1バッグ 15分かけて点滴静注(6時間あけて、1日3回まで)
   フルルビプロフェンアキセチル ロピオンⓇ(50mg) 1A+生食100mLを1時間かけて点滴(12時間あけて)

【疼痛時】

患者の抱える臓器障害, 常用薬との相互作用, 副作用を吟味したうえで指示を判断. 事前に疼痛の原因をアセスメントすること.
<指示>
・内服→アセトアミノフェン カロナールⓇ(200)2T(6時間あけて、1日3回まで)
    ロキソプロフェン ロキソニンⓇ (60) 1T (4時間あけて、1日3回まで)→体性痛、炎症が関与する内臓痛に効果あり
    トラマドール トラマールⓇ(25) 1T (4時間以上あけて、1日6回まで)→オピオイド系の副作用(ふらつき、嘔気、便秘)に注意
・坐薬→ジクロフェナク ボルタレンⓇ(25) 1T挿肛 (4時間以上あけて、1日4回まで)
    アンヒバ坐剤(200) 2個挿肛 (6時間以上あけて、1日4回まで)
・点滴→アセトアミノフェン アセリオⓇ(1000mg)15分かけて点滴(6時間あけて、1日4回まで)
    ペンタゾシン ソセゴンⓇ(15mg/1mL) 1A+生理食塩水50mLと混和し15~30分かけて点滴(筋注も可)(4時間あけて)
                (15mg/1mL) 1Aを静注、4時間あけて1日3回まで
    フルルビプロフェンアキセチル ロピオンⓇ(50mg) 1A+生食100mLを1時間かけて点滴(12時間あけて)→NSAIDs
    フェンタニル 5A+生食38mL 2mLから開始

【SpO2低下時】

目標酸素飽和度と酸素投与量を設定→低酸素血症や過度な酸素投与によるCO2ナルコーシスを防ぐ
末梢循環不全の評価→BP, HR, 末梢冷感, 皮膚の色調, CRT
<指示>
通常
・SpO2≧93%以上でkeep
・SpO2≧95%の時にO2 1L/min漸減、SpO2≦89%のときO2 1L/min漸増
・1~4L/min:経鼻カニューラ
・5~10L/min:フェイスマスク
・10L/min以上:リザーバーマスク
・酸素≧5L/minを要するとき、Dr.call
COPD
・SpO2:88~92%でkeep
・SpO2≧93%の時にO2 1L/min漸減、SpO2≦87%のときO2 1L/min漸増
・1~4L/min:経鼻カニューラ
・5~10L/min:フェイスマスク
・酸素≧5L/minを要するとき、Dr.call

【高血圧時】

血圧をすぐに下げるべき→高血圧緊急症, くも膜下出血, 脳出血, 急性大動脈解離
高血圧緊急症:高血圧+それに関係する症状、または臓器障害のサインがある場合
<指示(簡易)>
SBP>160mmHg以上でDr.call
①SBP>160mmHgのとき, フランドルテープ(40mg) 2枚まで添付可
②SBP>160mmHgのとき, ニトロール3mL/hから開始し, 1mL/hずつ調整しMax 18mL/hまで, Max時Dr.call
 SBP≦120mmHgになれば1mL/hずつdownし, off可
<指示(細かめ)>
高血圧緊急症
・HCU入室時から最初の1時間の血圧目標は来院時の最高血圧から10~20%減の数値
・それ以降のゴールは24~48hかけて140/90 mmHg
・医師に確認しニカルジピンの持続静注。開始速度は3mg/hで, 10分ごとに1~2 mg/hずつ増減. 10mg/hに到達した場合はDr.Call
t-PAを用いていない急性期脳梗塞における高血圧
・SBP>220mmHgまたはDBP>120mmHgの場合はDr.Call
・ SBP<220mmHgまたはDBP<120mmHgの場合でも神経学的評価に変化があればDr.Call
t-PAを用いた急性期脳梗塞における高血圧
・SBP>180mmHgまたはDBP>105mmHgの場合はDr.Call
・医師に確認しニカルジピンの持続静注. 開始速度は3mg/hで, 10分ごとに1~2 mg/hずつ増減. 10mg/hに到達した場合はDr.Call
Stanford B型の大動脈解離
・血圧目標はSBP 100~120mmHg
・痛みが十分にコントロールされているにもかかわらず血圧が高い場合には医師に確認しニカルジピンの持続静注. 開始速度は3mg/hで, 10分ごとに1~2 mg/hずつ増減. 10mg/hに到達した場合はDr.Call
高血圧を伴う急性心不全
・最初のゴールはSBP≦140mmHg
・医師に確認し, ニトログリセリンの静注を開始. 1.5mg/hから開始して, 5分ごとに0.3mg/hずつ投与速度を調節
普通の高血圧
・SBP>200mmHgの場合はDr.Call→内服薬を調整
・SBP>180mmHgまたはDBP>120mmHgのとき, 症状(頭痛、胸痛、神経学的所見)の有無を確認しある場合はDr.Call
 症状がない場合は、痛み・せん妄を評価し, リスクがある場合はDr.Call

【低血圧時】

<指示>

・SBP<90mmHgのときにDr.call
・SBP<80mmHgのとき, ノルアドレナリン1mL/hで開始し, 1mL/hずつ調整しMax20mL/hまで, Max時Dr.call. SBP≧120mmHg以上になれば, 1mL/hずつdownし, off可
・SBP<80mmHgのとき, ドパミン(600mg/200mL) 3mL/hで開始し, 1mL/hずつ調整しMax 10mL/hまで, Max時Dr.call. SBP≧120mmHg以上になれば1mL/hずつdownし, off可
<指示(細かめ)>
低血圧
・平均動脈圧<65mmHg, もしくはSBP<90mmHgまたはDBP<50mmHgのとき, 症状(頭痛, 胸痛, 神経学的所見)の有無および他のバイタルサインを確認し, Dr.Call
・明らかなショック徴候があれば18Gで末梢ラインを2本確保して医師の指示を待つ.
HCUにおける敗血症性ショック
・平均動脈圧<65mmHgの場合は医師の確認後, ノルアドレナリンを1mL/hから開始, 1mL/hずつ調整しMax 20mL/hまで, Max時Dr.call. SBP>120 mmHgであれば1 mL/hずつdownし, off可
・新規開始の場合は医師に輸液の必要性を確認.

【HR上昇】

ショックや頻脈性不整脈の早期介入につなげる
<指示>
・HR≧120 bpmなら血圧測定しDr.callし, 12誘導心電図施行

【HR低下】

徐脈性不整脈の早期覚知と介入につなげる
覚知→眼前暗黒感, めまい, 胸痛, 意識消失などの確認
<指示>
・HR≦50 bpmなら血圧測定しDr.callし, 12誘導心電図施行

【嘔気・嘔吐時】

<指示>
・メトクロプラミド プリンペランⓇ(10mg)1A 静注(6時間以上あけて、1日4回まで)
・ドンペリドン ナウゼリンⓇ(10)1T内服または(60)1T 挿肛(8時間以上あけて) ※妊婦には禁忌
・五苓散 1包を内服
めまい(+)、体動時に増悪のとき
・ヒドロキシジン アタラックスP(25mg)1A 溶解液に混注し, 点滴静注
・ジフェンヒドラミン・ジプロフィリン トラベルミンⓇ 1T 内服
※抗コリン作用があるため, 緑内障や前立腺肥大症では禁忌. 高齢者のせん妄には注意
化学療法中
・オランザピン ジプレキサⓇ(5)1T 内服→耐糖能異常には禁忌

【便秘時】

排便回数減少型→結腸の動きが悪い、便が硬い
排出困難型→便が直腸にあるのに出ない
<指示>
排便回数が少なくなっている場合
・ピコスルファート ラキソベロンⓇ 1回 10~15滴 効果不十分の場合は10滴ずつ追加・増量可
・センノシド プルゼニドⓇ(12) 2T 内服
排出困難
・新レシカルボン坐剤Ⓡ 1個挿肛 反応便ない場合は摘便
・テレミンソフト坐薬Ⓡ 1個挿肛 反応便ない場合は摘便→朝食後だと胃結腸反射に合わせると効果的

【不眠時】

<指示>
・スボレキサント ベルソムラⓇ(15)1T 内服 →中途覚醒例に
・レンボレキサント デエビゴⓇ(5) 1T 内服 →入眠困難例に
若年者→患者が希望すれば, ゾルピデム マイスリーⓇ(5) 1T 内服 or エスゾピクロン ルネスタⓇ(1) 1T 内服
(内服不可)
ヒドロキシジン アタラックスP 1回25mg+生食50mL 30分かけて点滴

【不穏時】

<指示>
糖尿病なし→クエチアピン セロクエルⓇ(25)1T 内服(1時間あけて2回まで)
糖尿病あり→リスペリドン リスパダール内用液Ⓡ 1回0.5mg(1時間あけて2回まで)
ハロペリドール セレネースⓇ(5mg) 0.5A+生食100mLを30分かけて点滴静注(1時間あけて2回まで)
        セレネースⓇ(5mg) 0.5Aを筋注または静注 30分あけて2回まで. それでもだめならDr.call

【けいれん時】

<指示>
Dr.callの上で, ジアゼパム セルシンⓇ(5mg) 1Aを静注

【胸痛時】

(虚血系の患者)
①ECG ②BP≧90 mmHgならミオコール1push ③ECG  ①~③を繰り返す

【高血糖】

<指示>
BS 0~199mg/dL:ヒューマリンR 0単位
BS 200~299mg/dL:ヒューマリンR 2単位
BS 300~399mg/dL:ヒューマリンR 4単位
BS≧400mg/dL:ヒューマリンR 6単位+Dr.call
主食量に応じて下記の通り調整し, 食直後に注射する.
0-2割→インスリン投与なし, 3-7割→インスリン固定投与量の半量(小数点以下四捨五入), 8割以上→固定投与量の全量

【低血糖】

<指示>
BS≦70mg/dLもしくは低血糖症状を認める場合, 以下の①②を実施の上, Dr.call
①血糖値の補正
・経口摂取可能で, 定期の食事を速やかに摂取可能であれば食事摂取
・経口摂取可能で, 定期の食事まで15分以上要する場合はブドウ糖10g内服
・意識レベル低下などで経口摂取不可であれば20%ブドウ糖液20mL×2A静注(計40mL)
②血糖値の再検と補正
15分後に再検し, 以後BS≧80mg/dLになるまで補正と血糖再検を繰り返す.

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