概要
- SGLT2阻害薬は元々は2型糖尿病に対する経口血糖降下薬の1つとして登場した。
- しかし、現在では血糖降下作用だけでなく心不全イベントや慢性腎臓病(CKD)進行を抑制する効果が明らかになっている。
SGLT2とは?
SGLT2はSodium Glucose Cotransporter 2(ナトリウム・グルコース共輸送体2)の略。
腎臓の近位尿細管に存在し、糸球体から濾過されたNaとグルコースを再吸収している。
SGLT2を阻害すると、
SGLT2阻害
↓
Na・グルコース再吸収↓
↓
尿中Na排泄↑ + 尿糖排泄↑
となります。
その結果、血糖値が低下するとともに、浸透圧利尿・ナトリウム利尿が生じます。
なぜ心不全・CKDに効くのか?
SGLT2阻害薬による心不全改善には複数の機序が関与すると考えられています。
ナトリウム利尿・浸透圧利尿による体液量への作用に加え、糸球体内圧の適正化、心腎連関への作用、エネルギー代謝や炎症などへの作用が複合的に関係していると考えられます。
GLT2阻害によって近位尿細管でのNa再吸収が減少すると、遠位側のmacula densaに到達するNaClが増加します。これによって**tubuloglomerular feedback(尿細管糸球体フィードバック)**が回復し、糸球体過剰濾過・糸球体内圧を是正する方向に働くと考えられています。
つまり、
SGLT2阻害
→ Na再吸収↓
→ macula densaへのNaCl delivery↑
→ tubuloglomerular feedback
→ 糸球体内圧↓
→ 腎保護
種類
ダパグリフロジン フォシーガⓇ
単独では低血糖を来しにくい。
eGFR<25のときは慎重投与。
DAPA-HF → HFrEF
DELIVER → LVEF >40%の心不全
DAPA-CKD → CKD
用量
慢性心不全、CKD→10mg 1日1回
エンパグリフロジン ジャディアンスⓇ
EMPEROR-Reduced → HFrEF
EMPEROR-Preserved → HFpEF/HFmrEF領域
EMPA-KIDNEY → CKD
用量
慢性心不全、CKD→1回10mg 1日1回
副作用
① 脱水・体液量減少
② 尿路感染症・性器感染症
③ ケトアシドーシス
※低血糖は起こりにくい薬剤である。
注意点
Sick dayではどうする?
発熱、嘔吐、下痢、食欲不振などによって、
十分に食事や水分を摂取できない状態
ではSGLT2阻害薬を一時的に休薬することを考えます。
開始後にeGFRが下がったとき中止するか?
SGLT2阻害薬を開始すると、早期に**eGFRが一時的に低下する(initial dip)**ことがあります。
これは糸球体血行動態の変化に伴うものであり、軽度のeGFR低下だけを見て機械的に中止しないことが重要です。
一方で、
著明な腎機能悪化
脱水
低血圧
食事・水分摂取不良
などがある場合には、単純なinitial dipと決めつけず、体液量や併用薬を含めて評価します。
まとめ
(chat GPTで作成)













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